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予防歯科

予防歯科の当院の考え方IDEA

予防歯科と歯周病治療を明確に分けて対応しています

虫歯、歯周病にならないように口内環境を整えるのが予防歯科です。 平山デンタルクリニックでは、「全ての治療は、予防から。口腔内の健康を維持してくことが自然歯を残す道」と考えています。 まず歯周病治療・虫歯の検査・治療を行い、健康な口腔環境にしてから、定期検診(プロフェッショナルトリートメント)を開始します。

「ごめんなさい」と言いたくない

歯周病が進行し、歯を抜かなければいけなくなる時に、 「ごめんなさい。歯を削って治したりできないんです。歯を抜くことしか治療方法がないんです。」 という時が、歯科医師になって一番辛い瞬間です。 だからこそ、健康な口腔内を保ち、自然な歯を長く残していく予防にとても力を入れています

長い間「自然歯」を残したい

「痛くなってから歯医者さんに行く」、という方が多くいらっしゃると思います。 痛くなってからの治療ですと、再生できないところであったり、口腔内の崩壊を起こしてしまうことがどうしてもあります。 下のデータは、定期検診による残存歯数の比較と、各国の定期検診受診率、70歳での残存歯数の比較です。

長崎大学新庄教授のデータより
長崎大学新庄教授のデータより
各国の定期的に歯科検診・クリーニングを受けている人の割合
各国の定期的に歯科検診・クリーニングを
受けている人の割合
各国の70歳の残存歯数
各国の70歳の残存歯数

歯科医院は健康で美しい歯のお手入れに利用するところ

上の表で見て取れるように、欧米では虫歯や歯周病にならないため積極的に歯科医院を活用しています。

日本人が持つ歯医者のイメージは、「歯が痛くなったら行くところ」ですが、欧米の予防歯科先進国では「虫歯や歯周病にならないため、健康で美しい歯のお手入れに利用するところ」という考えです。結果、グラフにあるように70歳での平均残存歯数に大きな差が出ています。

歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。自然歯を長い間残せるように、定期検診とセルフケアをしていきましょう。

予防歯科の3つの特徴FEATURE

特徴
45分間しっかりお時間をとります

歯周病の予防や、歯石の除去など当院で行う定期検診は大切です。
しかし、どれほど院内でケアをしても、私たちは、3〜4ヶ月の間に45分しか治療する時間がありません。
本当に大切なのは、みなさんが家で行なっているホームケアです。
だからこそ、当院では、45分間時間を取り、定期検診とホームケアの指導をしっかりさせていただいています。

「お口の中の健康を生涯維持し、
美しい歯を育てる」

健康で美しい歯

なぜ予防歯科は必要なのでしょうか?

予防歯科の目的は、「お口の中の健康を生涯維持し、美しい歯を育てる」ことです。
小さなお子様であれば、虫歯がないお口の環境を作ることが可能です。
成人の場合ですと、治療した部分の再発予防、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。
残念ながら、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、セルフケアでは、虫歯の原因となるバイオフィルムやお茶、コーヒー、タバコなどの汚れを完全に落とすことはできません。
正しいセルフケアに加え、定期的なプロのケアがあなたの将来の口腔環境を守り、自然で美しい歯を育てます。

特徴
一人一人に合ったプラークコントロール指導

予防のためには、お口の中のプラーク(細菌)を0にできればいいのですが、生活をしている中でそれはできません。ですが、少しでもプラークをゼロに近づける為のプラークコントロールを一人ひとりに合わせてご提案させて頂いています。
そのなかでも、とても好評いただいているのがブラッシング指導です。
私たちは何カ月に一回だけお手伝いをさせてもらうだけですので、一番大切になるのが、おうちでセルフケアをしてもらうことです。
ブラッシングは、ひとりひとり癖があり、歯垢のたまる部分が歯並びやブラッシングの仕方で異なります。
そこでまず歯垢の染め出しを行い、どの部分が磨ききれていないかを確認した上で、効果的なブラッシングの指導を毎回行なっています。
歯科医院と家でしっかりと予防をすることで、健康な口腔内の状態を保ち、自分の歯を長く使える状態を保っていきましょう。

お家でのセルフケアのポイント

歯の予防には歯垢のたまりやすい場所を知り、正しいブラッシング(歯磨き)をすることが重要です。

  • ① 歯と歯の間
  • ② 歯と歯茎の境目
  • ③ 奥歯の咬み合わせ
  • ④ 歯並びが凸凹な場所
歯垢のたまりやすい場所

正しいブラッシングのポイント

保管方法:使用後は流水下で根元までしっかり洗い、風通しのよい所に保管する。
交換時期:ハブラシは「約1ヶ月」を目安に交換する。

point.01 毛先をきちんとあてて磨く

スクラビング法

スクラビング法

毛先を歯面に90度(直角)にあてて磨く。

パス法

パス法

毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度にあてて磨く。

point.02 小刻みに動かして磨く
point.02 小刻みに動かして磨く

1〜2歯ずつ磨く感じで小刻み(1〜2ミリ幅)にブラシを動かす。

point.02 小刻みに動かして磨く
point.03 軽い力で磨く
ペングリップ

ペングリップ

ハブラシの持ち方は、歯や歯ぐきに無理な力がかかりにくい、ペングリップ(鉛筆持ち)がおすすめ。
磨く力は150グラム〜200グラム程度が理想。

特徴
炎症のコントロールと力のコントロール

力のコントロール

毎回定期検診で、歯の状態を見せていただいていると、歯の食いしばりが起こっているということに気づき、患者様に「最近ストレスがかかっていることはないですか?」とお尋ねし、驚かれることがあります。
定期検診は、患者様と歯科医院で共に良い口腔環境、歯の環境を保ち、自然な歯を長い間残すことです。
毎回定期検診で見せていただくことで、歯にかかる負荷も同時にチェックをし、以下のような力のコントロールを行います。

  • point.01 食いしばりや、歯軋りの原因の診断
  • point.02 かみ合わせのバランス調整
  • point.03 グラグラと動く歯の固定
  • point.04 インプラントや義歯などによる負担の分散や補強

歯磨きの強さ、態癖について診断しながら、歯磨き指導を行います。歯にかかる負荷が大きい時は、マウスピース等の利用も保険適用内で可能です。

炎症のコントロール

歯周病予防

歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう、日本人が歯を失うもっとも大きな原因の歯の周りの病気の総称です。

歯周病の初期では、自覚症状がほとんどありませんので、気付かない方が多いだけで、実際には日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎or歯周炎)にかかっているといわれています。
当医院では歯周病の予防等に超音波スケーラーを使用しております。超音波スケーラーは、1秒間に数万という振動と同時におこる「キャビテーション効果」により、酸素が送り込まれてポケット内の嫌気性菌を死滅させます。

虫歯予防

当院では、目に見えない個人の虫歯のなりやすさ(虫歯の進行性、罹患性、抵抗性)を判定するリスク検査と、歯周病のなりやすさを判定する検査を行っています。
虫歯予防等には、フッ素イオン導入法によるフッ素塗布をしております。
イオン導入装置を使用することにより、フッ素の歯質に取り込まれにくい性質を浸透しやすくします。フッ素塗布を行うことで、歯を強化し虫歯菌の活動を抑えることが可能です。

プロフェッショナルトリートメントの流れ
PROFESSIONAL TREATMENT

定期検診では、まず口腔内の虫歯、歯周病をチェックして、まずは健康な状態に戻すことから始めます。
スケーリングを行い、問題がある箇所が治れば、リコール・定期健診を受けていただき、また問題が起きれば治療へという風に患者様の口腔内の状態を確かめながら進めていきます。予防歯科へ力を入れているからこそ、まずはしっかりと治療するところから始めます。

プロフェッショナルトリートメントの流れ

定期検診の流れ

STEP

検査

歯周病検査・虫歯のチェックをします。まずはお口の中にある異常を探し出して治療し、健康な状態に戻すところから始めます。

STEP

歯垢チェック

診断に問題がなければ、染め出し液を使用しての歯垢チェックをします。歯磨きのクセや、取れにくい部分を見つけます。患者さまごとの、これまでのセルフケアに関して専門家がしっかりとチェックをします。

STEP

ブラッシング指導

染め出しの結果を元に、患者様ひとりひとりに合ったブラッシング指導を行います。正しいセルフケアを行うことで、プロケアの効果を高め、維持できる様になっていきます。

STEP

歯石・歯垢除去

超音波スケーラーやキュレットを利用し、歯垢、歯石を除去し、歯のクリーニングをします。

STEP

バイオフィルム除去

PMTC(ProfessionalMechanicalToothCleaning)専用の器具とペーストを用いて、歯磨きではとれない歯のぬめり(バイオフィルム)を取り除きます。

STEP

歯科衛生士によるカウンセリング

歯科衛生士が、虫歯・歯周病予防のアドバイスや、今後の定期検診の間隔を、検査と患者様の生活環境を元に患者様と決めていきます。健康は続けていくことがとても大切です。患者様が無理をせず、歯が健康になっていくのを楽しみながら当院に通っていける様にしていきます。

定期検診の期間

予防歯科は、年間3〜4回で保険適用ですので、虫歯や歯周病など悪くなってから治療で何度も通っていただくよりも 、通う回数も治療にかかる金額も大きく変わってくると考えています。
治療が発生してから沢山通うことになるのを、定期的な検診で防いでいきましょう。
保険適用内でできることを中心に利用しながら、患者様と一緒に口腔内の健康を考えていきたいと考えています。